from 泉山将馬
スクール経営をしていると、多くの方が最初に考えることがあります。
「もっと会員を増やしたい。」
もちろん、その考え方は間違っていません。
スクール経営にとって、会員数はとても大切です。
実際、僕自身もスクールを始めた頃は、「会員数を増やすこと」ばかりを考えていました。
ですが、経営を続ける中で、一つの疑問を持つようになったんです。
「本当に会費収入だけで、この先もスクールを続けていけるのだろうか。」
今回は、僕自身の経験や学びをもとに、
なぜ、
「会費収入だけに頼る経営にはリスクがあるのか」
そして、
「スクールを長く続けるために必要な考え方」
についてお伝えします。
会員数が増えれば、経営は安定する。本当にそうでしょうか?
スクール経営では、
会員数 × 月会費
が売上の基本になります。
だからこそ、多くの経営者は、
「どうすれば体験が増えるか」
「どうすれば退会を防げるか」
ということを考えます。
これは当然です。
僕も今でも集客には力を入れていますし、会員数を増やすことは大切だと思っています。
ただ、一つ考えてほしいことがあります。
もし、来月突然20人の会員が退会したらどうでしょうか。
もし、またコロナみたいなパンデミックが起きたらどうでしょうか。
きっと多くのスクールで大きな影響が出ると思います。
もちろん、僕自身のスクールでもダメージはあります。
だからこそ思うんです。
「会員数だけに経営を任せる状態は、経営者として備えが足りないのではないか」
これは悲観的な話ではありません。
経営者として、「もしも」に備えるという考え方です。
経営者が考えるべきなのは、「会員数」ではなく「収益の柱」
スクールを始めると、多くの人が「会員を増やすこと」に意識を向けます。
でも、少し視点を変えてみると、
「収益の柱は何本あるだろう?」
という考え方もできます。
一般企業でも、一つの商品だけで経営している会社は少なくありません。
しかし、多くの企業は複数の商品やサービスを持っています。
一つが落ち込んでも、別の事業で支えられるからです。
スクール経営も同じだと僕は考えています。
会費収入という柱がある。
そのほかにも、もう一本、もう二本と収益の柱があれば、経営の安定感は大きく変わります。
ここで大切なのは、
「会費収入を増やさなくていい」
という話ではありません。
会費収入を大切にしながら、経営全体を支える収益源も育てていく。
この視点を持つことが、長くスクールを続けるためには必要だと思っています。
僕の考え方が変わったきっかけ
実は、この考え方は最初から持っていたわけではありません。
僕が大きく考え方を変えたきっかけは、
スポビジ大学を運営されている宮城哲郎さんとの出会いでした。
宮城さんから、
「もしスクールを続けられない状況になったら、どうする?」
という問いを投げかけられたことがあります。
例えば、感染症の流行や災害など、スクールを開けない状況になったとしたらどうでしょうか。
そのとき、会費収入だけに頼る経営では、大きな影響を受ける可能性があります。
その話を聞いたとき、僕は初めて、
「会費収入だけに頼る経営は、とてもリスクが大きいんだ。」
と考えるようになりました。
さらに、将来スタッフを雇いたいと考えたときにも、会員数だけで人件費をまかなう経営では限界があることに気づきました。
だから今は、「会員数を増やすこと」と同じくらい、「第二の収益の柱を育てること」も大切だと考えています。
※僕がスクール経営について多くのことを学ばせていただいている宮城哲郎さんのメルマガも、とても勉強になります。
興味のある方は、ぜひこちらも読んでみてください。
第二の収益の柱があると、経営の見通しが変わる
僕自身、保育園事業を始めたことで、一番変わったのは売上ではありません。
経営の見通しが立つようになったことです。
保育園との契約は、基本的に年間契約です。
スクールのように毎月入会や退会があるわけではありません。
だから、
「今年はこのくらいの売上が見込める。」
という予測が立てやすくなりました。
もちろん、会員数は今でも大切です。
でも、スクールの会費収入だけを見て一喜一憂することは少なくなりました。
これは、数字だけでは表せない大きな変化でした。
経営に少し余裕が生まれることで、
「新しいことに挑戦してみよう。」
「スタッフを育てよう。」
そんな前向きな判断ができるようになったと感じています。
第二の収益の柱は、保育園事業だけではありません
ここで一つお伝えしたいことがあります。
僕は、
「全員が保育園事業を始めるべき。」
と言いたいわけではありません。
スクールによって地域も違えば、得意なことも違います。
例えば、
- スポンサー契約
- 地域企業とのタイアップ
- イベント事業
- 合宿
- オンラインサービス
- オリジナル商品の販売
こうしたものも、第二の収益の柱になります。
その中で、僕自身が保育園事業をおすすめする理由は、
スポーツ指導者にとって始めやすく、本業との相性も良いからです。
平日の午前中を活用できる。
スクールへの導線にもなる。
地域とのつながりも増える。
だから、僕は一つの選択肢として保育園事業を紹介しています。
第二の収益は、売上だけではなく「つながり」も増やしてくれる
第二の収益の柱を持つメリットは、売上だけではありません。
例えば、保育園事業を始めると、
子どもたちと出会います。
先生方と出会います。
保護者ともつながります。
その先には祖父母の方との接点が生まれることもあります。
つまり、
スクールだけでは出会えなかった人たちとの接点が増えるということです。
これは、将来のスクール運営にとっても、大きな財産になります。
売上だけではなく、
信頼。
認知。
地域との関係。
こうしたものも、少しずつ積み重なっていくのです。
「会員数を増やす」だけが経営ではない
スクール経営を始めたばかりの頃は、
どうしても会員数ばかり見てしまいます。
僕もそうでした。
でも、経営者として少し視野を広げると、
「会員数を増やす」
以外にもできることがたくさんあります。
収益の柱を増やす。
地域との接点を増やす。
スタッフが働ける環境をつくる。
午前中の時間を活用する。
こうした積み重ねが、結果としてスクールを長く続ける力になっていきます。
だから僕は、
「会員数を増やすこと」ではなく、
「クラブ・スクール全体をどう安定させるか」
を考えることが、経営者の役割だと思っています。
スクールを長く続けるために必要なのは、「備える」という考え方
もし今、
「もっと会員を増やさなきゃ。」
そう考えているなら、その気持ちはとても大切です。
でも、その一方で、
「もし会員数が減ったら、どう備えるか。」
という視点も持ってみてください。
経営とは、売上を増やすことだけではありません。
未来を予測し、備えることでもあります。
収益の柱が一つ増えるだけで、経営の見え方は大きく変わります。
どんな収益源を選ぶかは、それぞれのスクールによって違います。
保育園事業でもいい。
スポンサーでもいい。
イベントでもいい。
大切なのは、
会費収入だけに経営を委ねないこと。
それが、スクールを長く続けるために、僕が一番大切だと感じている考え方です。
PS 保育園事業が「第二の収益の柱」になる理由
この記事では、「第二の収益の柱」という考え方についてお伝えしました。
では、数ある選択肢の中で、なぜ僕は保育園事業をおすすめしているのでしょうか。
その理由や、スクール経営者だからこそ保育園事業と相性が良い理由については、こちらの記事で詳しくお話ししています。
